日本遺産 飛騨匠の技・こころ - 木とともに、今に引き継ぐ1300年 -

04, 光寿庵跡

奈良時代の風俗が分かる

光寿庵跡からは、軒丸瓦、軒平瓦及び戯画瓦などの遺物11点が採集されています。

軒丸瓦は、国府町広瀬町石橋廃寺跡出土のものと同様で、奈良時代のものと考えられています。この軒丸瓦は重弁8弁蓮華文で弁の先を尖がらせ、弁の間に間弁をそなえています。外縁は素文です。

平瓦は1枚作りで、布目のある表面に糸切り痕を残し、裏面に縄目圧痕をつけています。平瓦の戯面は、頭巾をかぶって膝をついた男子像と、その頭上に、婦人と思われる2人の人物の衣服の裾からはみだした両足の部分が描かれています。鳥を描いた瓦には、鳥籠のようなものの上に乗った鳥の姿が、鋭いタッチでヘラ描きされています。

上流社会の服装が、どれも唐の流行であったことがよくわかり、奈良朝時代の風俗を推察する戯画瓦として貴重なものです。

光寿庵跡の写真
光寿庵跡の写真

41の構成文化財