日本遺産 飛騨匠の技・こころ - 木とともに、今に引き継ぐ1300年 -

26, 東照宮本殿

飛騨地方で唯一の廟建築

元和2(1616)年、金森重頼が高山城内の東照宮に徳川家康を祀りましたが、延宝8(1680)年現在地に移設。寛永年間には全国で百数十箇所を数えた東照宮ですが、その後高山では、金森氏が出羽へ移封になり荒廃します。これを嘆いた子孫の重任が再建を志しました。

大工棟梁は水間相模宗俊、彫刻は屋台彫刻の名手とされた谷口与鹿の師である中川吉兵衛が受け持ち、文化15(1818)年上棟。1961(昭和36)年に本殿と唐門の屋根が柿葺から銅板葺に改修され、1975年(昭和50年)に石垣と石段が修理されました。

建物の外観は、唐門を取り込みイチョウ透しの透塀が巡らされています。一連の配置と様式は桃山時代に完成した廟建築の典型であり、飛騨で唯一の建物です。本殿は切妻造りで平側に唐破風造りの向拝を付け、正面屋根に千鳥破風を据えています。透塀や唐門、独立した本殿の建築様式は、全国の東照宮に似た形式です。

東照宮本殿の写真
東照宮本殿の写真

41の構成文化財