日本遺産 飛騨匠の技・こころ - 木とともに、今に引き継ぐ1300年 -

04, 木を生かす伝統工芸

建築以外にも発揮される、木の美しさを生かす技

木の美しさを生かす技は、建築以外にも発揮されてきました。

400年前に高山で生まれた飛騨 春慶(しゅんけい)は、透明で木地の木目が見える漆を用いるため、素材の見立てから加工、漆塗まで全てにわたって高い技術を求められます。

飛騨春慶
飛騨春慶
木地師の集団墓地
木地師の集団墓地

宗猷寺(そうゆうじ)には山中を移動しながら木地椀(きじわん)などを作った江戸時代中期以降に築かれた木地師(きじし)の集団墓地が残されます。

一位一刀彫(いちいいっとうぼり)は江戸時代後期、色彩を施さず、イチイの木が持つ木の美しさを生かした彫刻として完成されました。

一位一刀彫
一位一刀彫

これらの伝統工芸の技術や木工技術の粋を結集して作られたのが高山祭屋台なのです。

高山祭屋台
高山祭屋台

さいごに

古代に生まれた飛騨匠の文化は、飛騨の豊かな自然と豊富な木材に関する知識や経験をもとに、人々の実直な気質によって育まれ、木と共に生き続けた1300年の高山の歴史を体感する物語なのです。

高山祭屋台